特集:
2008/06/25 日記<アプリケーションエンジニア>
アプリケーションエンジニア
アプリケーションエンジニア(略称アプリケーション、もしくはAE)は、情報処理技術者試験の一区分であるアプリケーションエンジニア試験に合格した者に認定される資格である。この資格は対象業務の分析からシステム設計・基本設計・詳細設計・プログラミング・テストといった一連の作業に係わる者、いわゆるシステムエンジニアを対象としている。合格率は例年6〜8%程度と低い。この区分は高度情報処理技術者に分類されている。元々は1971年より開始された特種情報処理技術者という区分であったが、1994年より現在の名称に変更されている。1971年から2000年までは受験に年齢制限(受験する年の4月1日時点で満25歳以上であること)があった。さらに1995年からは、受験に際し業務経歴書の提出を行う必要があった。この区分は2001年に行われた情報処理技術者試験の大規模改訂の後も存続しているが、試験方式や試験問題に変化が起き、さらに年齢や業務経歴書の提出といった必要事項は廃止されている。以後アプリケーションエンジニア試験について述べる。
試験
例年、10月の第3日曜日に秋期情報処理技術者試験の一区分として行われる。午前試験は多肢選択式、午後試験は記述式と論文式(小論文)に分かれている。
午前
マークシート式の四肢択一で55問出題され、100分で全問解答する。IRT(項目応答理論)によって、最低200点〜最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で合格(午前試験通過)である。2001年度よりシステムアナリスト試験、プロジェクトマネージャ (資格)|プロジェクトマネージャ試験と問題が共通化された。また、ソフトウェア開発技術者試験、システムアナリスト試験、プロジェクトマネージャ試験のいずれかに合格した年度を含む2年以内に受験した場合、申請により午前試験を免除される。
午後I
業務システムの設計構築に関する問題(大問)が4題出題される。それぞれの大問は、主題の設定となる文章と、それに対するいくつかの小問からなる。そのうち2題が必須、残りの2題のうち1題を選択し、90分で解答する。素点採点で、最低200点〜最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で合格(午後I試験通過)である。ただし、午前試験が600点に満たなかった者は採点されない。
午後II
3つのテーマから1つを選んで、業務経験を踏まえて小論文(最低2400字〜最大4000字)を120分で書く。採点はA,B,C,Dの4段階で評価され、Aのみ最終的に合格となる。ただし、午後I試験が600点に満たなかった者は採点されない。
試験の評価
情報技術そのものの深い知識はそれぞれの専門家(いわゆるテクニカルエンジニア)に任せるという姿勢から、問われる技術レベルはそれほど高くない。その反面、基本情報技術者試験やソフトウェア開発技術者試験ではほとんど要求されなかった業務分析や業務知識を扱う問題が前面に出てくる。特に午後問題では、業務知識を備えていないと問題文の読解も困難となる。応募者の大部分は社会人であり、学生あるいは情報処理業務未経験者はきわめて少ない(2007年度試験では、応募者11,567名のうち、学生は62名、業務未経験者は40名=試験センター統計資料による)。また、学生や業務未経験者の合格者は例年一桁の人数である。このことからも、この試験が社会人を主な受験者層として想定していることが伺える。このため、この試験はシステムエンジニアの能力及び業務経験を認定し、プロジェクトリーダレベルの能力を備えていることを証明する資格と受け止められている。業界内の評価は高く、ITPro(日経BP社)が行っている「社員に取らせたいIT資格」というアンケートでは、2005年以降ソフトウェア開発技術者よりも上位にランクされている。特に2006年分の調査ではプロマネとPMPに次ぐ3位にランクされている。(2007年結果|2006年結果|2005年結果|
2004年結果)また、前述のように技術一本槍では合格が非常に厳しい区分である。この点から、主に理工系の専門教育を受けてきたシステムエンジニア(いわゆる理系SE)はこのあたりからキャリアとしての壁に直面する者もでる。この点を揶揄、皮肉ってシスアナ、プロマネ、アプリ、システム監査技術者|監査、テクニカルエンジニア (システム管理)|管理、上級システムアドミニストレータ|上級シスアドは文系SE向け試験とか文系SE有利な試験などと言われることもある。
関連リンク
情報処理技術者センター
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